ニック(ドイツ)

あんなこと、こんなこと、ドイツ便り

号外(2010年5月執筆)【ニック社訪問インタビュー】

from 谷本バルタイト美枝子

日本との付き合いで、驚かれたことはありますか?

《白木のアヒル》《帽子のアヒル》の翼の動きについて、日本のお客様からご意見をいただいたことがあります。これらの製品は左右の羽を交互に上下に動かしながら進みますね。ところがその方は、「鳥は両方の翼を、交互にではなく同時に上下させるものだ。」と指摘なさいました。よくこんなに細かく商品を観察しているなぁ…と、本当に驚きました。(笑)

(笑)でも、交互に動かすからこそ、あのヨチヨチ感がでるんですよね。さて、ご一緒に笑えたところで、最後に将来への明るい夢をお父様に語っていただきましょう。

企業としての夢は、大会社になることではなく、堅実に健康に育っていくことです。この本社とスロバキアの製材所を合わせて、現在40名ほどの人々が従事しています。この人たちが定年退職し、メンバーが次世代に代わる頃にも、安定した職場を提供できる会社でありたいと願います。私個人の今後への希望は、みんなが安心して暮らせる時代に入ってほしいということです。テロリズムへの恐怖、不安定な金融や経済、とてつもなく大きな自然災害と、心穏やかならぬことが近年多すぎます。 自然災害と言えば、日本を襲った不幸に私たちも深く心を痛めています。逆にあなたに質問をして恐縮ですが、日本の原子エネルギー開発には、一部の政治家や企業人など、利益を共にする人たちの、いわゆるロビイズムによって推進されてきた面が見逃せないと聞きますが、そういったことはありえますか?
※ロビイストとは議院の控え室で活躍する人:


たいへん遺憾なことですが、事実そうだと思っています。そして、そういった権力が、この期に及んでも核エネルギーに固執し続けるとすれば、それは、…とても乱暴な表現と承知であえて言うのですが、国が民に武器をかざしているようなものだと思います。日本中の命を乗せてくれる箱舟はどこからも現れない。だから私たちは、私たちの国土そのものをみんなの箱舟と見て、守っていかねばならない。そう痛感しています。

故郷を、国土を、ひいては地球を、各人が愛情こめて大切にしていく。そんな将来が訪れることを私も願います。

私も同感です。

勇気の出るお言葉をありがとうございます。いつまでもお話していたいのは山々ですが、もうとても多くのお時間をさいていただきました。お二人に心から感謝いたします。

こちらこそ。今日はお越しくださって、ありがとうございました。

ありがとうございました。

ニック社訪問(2011年5月27日)の記録から

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